「思うだけでいーんだ
見返りはいらない」
(「こどものおもちゃ」/小花美穂)
自分の気持ちに気付き始めた時、
思い出したのはこの言葉だった。
想ってもダメだと、わかっていたから。
だったら自分の中だけで終わらせようと思ってた。
でも気付いちゃったら遅いんだよね。
自覚したら止められない。
もうちょっと、って欲張る。
だけどすぐに怖くなる。
「あの時が確かにあったという
記憶だけで生きていける
私となろう」
(銀色夏生)
こんなかたちがあってもいいんだと。
引きずり続けてた私にとっては、支えになる言葉だった。
昔、友達に、
「好きって想うことで頑張れるならいいっちゃない?」
と、言われたことがある。
それは先輩が好きだと、再確認した時だった。
好きだから、会いたかったから、
そばに居たかったから、勉強頑張れたんだろなぁ。
好きだと想った。
離れるのが寂しくて泣いた。
あの時の気持ちはほんと。
たった3週間、一緒に居ただけなのにね。
でもその時間がとても楽しかったんだよ。
隣に居るのが心地よかったんだよ。
あの時の思い出があるから、
「頑張ろう」という気持ちの糧になってるから、
この気持ちは報われるような気がする。
思い出に恋してても、
それは前を見ようとしてることだと思う。
だからね、
もうちょっとだけ、、、
こんなかたちの想いもあっていいよね。
そして今のこの気持ちには、蓋をしておこう。
PR