過去を振り返っては駄目なんて誰が言ったのでしょう。
過去を慈しむからこそ明日を見つめることができるのに。
これは、リニューアルされる前の掲示板で読んだ書き込みの1部です。
私は、【過去】というものにすごくとらわれているところがあり、
普段の会話でも、「あの時はね~」と言うことがよくあります。
中学生の時は「小学校の頃さ~」って、 高校生の頃は「中学の時ね~」ってよく言ってました。
そんな私に、ある友達が「あんた過去にこだわりすぎ」って言いました。
別に彼女も悪気があって言ったわけじゃないと思うけど、 当時の私にとってはかなりのショック。。
自分でも自覚はしてたんだけど、この言葉で「今はあの頃じゃない」って思いました。
日記とか写真とかアルバムとか。
「あの頃」を思い出させるものって、私にとっては「大事だけど重いモノ」だったんですね。
小学生の時、ある理由を残して突然学校に来なくなった先生。
修学旅行で行った長崎。いろんなことを教えてくれた先生が、そこにはいませんでした。
先生の字が書かれてる連絡帳や学級通信。しばらくたって、見れなくなりました。
先生の声が響いてた教室や廊下。一緒に食べた給食。
そして、大好きな先生の声で名前を読ばれたかった卒業式。
以前、弟の卒業式に出席したことを、3月20日の日記に書いてますが、
本当に思い出したことはこれだったんです。
先生が悪者のように言われてたけど、誰も、先生だって何も悪いことはしてない。
ちょっとだけ、大人になった今でもそう思います。
代わりに担任として来てくれた先生を拒否して、
「○○先生ならそういうこと言わないのに!」・・・ってひどいことを言ってしまって。
それでも、優しく見守ってくれた、新しい先生。
だけど・・・その先生はやっぱり代わりでしかなくて。
大好きだったから・・・このことは、今でもやっぱり苦しいものとして残ってます。
でもこの先生の存在が、私の「教師」という夢を持つきっかけとなり、
この苦しいことを一緒に経験したからこそ、
この頃の友達とはずーっと仲良くしています。
高校生の時・・・。
先輩との関係が上手くいかず、だけどその先輩たちのことは大好きで。
その葛藤がずっと心の中でありました。
ホントに、行きたかった高校で、入りたかった部活に入って、憧れてた楽器が出来て。
なのにどうして毎日苦しいんだろうって思ってました。
本気で部活やめようかって悩みました。
でも、やっぱり部活が好きで、サックスが好きで、 何より友達がいてくれたから、音楽室には行けたんですよね。
この頃は辛いことだらけかって言われたらそうじゃない。
先輩達との楽しい思い出もたっくさんある。
ただ・・・それを覆ってしまうぐらい、苦しいことがあった。
何もかもが中途半端で終わってしまった。
何度も捨てたいって思った。忘れたいって思った。
みんなを嫌いになりたいって思った。
小学校の時のことも、高校の時のことも、全部。
ずーっとそう思ってて・・・。
そんな時に目にしたのが最初に書いた文章。
それと、
「ちっとも重たくはない、それは大切な荷物」
という言葉でした。
これはコブクロのアルバム「NAMELESS WORLD」の中の『NOTE』の曲説。
これ読んで、私大泣きしちゃったんです。
捨てれなくて、忘れられなくて、嫌いになれない、「あの頃」。
だから、、、この言葉を読んだ時は悲しかったというか、嬉しかったというか。
ちょっと複雑な気持ちになりました。
ただ、「このままでもいいんだ」って安心しました。
「あの頃」は全然、重たくなんかないって。
最近の掲示板の書き込みで、今は・・とか昔は・・とか。。
何て言うのかな。
新しい人が増えたんなら、それなりに新しいものは現れるでしょう。
でも、やっぱり「あの頃」は無視しちゃいけないと思うんです。
先輩方が長い時間をかけて作り上げてきたものを、
こんなに簡単に崩してしまって・・・そこに何が残りますか?
あの頃があって、今がある。今があって、未来がある。
私はそう思ってます。
あの場所には、ライブの先輩、掲示板の先輩というたっくさんのコブファミの先輩方がいます。
あの場所を去ってしまった方もいるでしょうが、
でも「心」だけは、あの場所がある限り、伝えてくれる人がいる限り、そこにあるはずなんです。
【あの頃】は・・・重いものなんでしょうか?
私は、ベストの中の『未来への帰り道』の、小渕さんの言葉の通りだと思ってます。
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